かけたりわったり(かえるの翻訳うらばなし)

2001/08/06「らすとたいむ&べっどたいむ・すとーりー」

/LastTime/by Jackie.T/
 HAASさんよりの『何でもやります券002』によるリクエスト翻訳作品にして、空前絶後に翻訳が難しかった話。多分これ以上にてこずる事はこの先も無いと思われます。
 もちろん文体が難しかったわけではなく、むしろその逆に非常にすんなりと理解できて、情景も思い描くことができる佳作なんですが……それがまたアダになりました。
 何故ってだって、ナポさんが年取って従容と死に赴く話なんて〜〜〜この年寄り大好きの私には読むのが辛すぎる〜〜〜〜。

 なかなか本気にしてくれないかもしれませんが、私は心底年寄りネタに弱いのです。それはもう理性抜きにダイレクトに涙腺を攻撃されるようで。
 『ハイジ』見てても盲目のおばーさんが「デーテ、ハイジを連れて行かないでおくれ」というところで泣けるし、『フランダースの犬』でも最後のシーンじゃなく(それよりもどーしてパトラッシュが、ネロに付き合って死ななきゃいけないのだ!とむかついていた。アロアん家に飼われてればいいのにー)おじいさん死んじゃうところで泣いてたし、アポロ13号でも風の谷のナウシカでも年寄りの語りのところでグッと来たし、そうそう『タイタニック』も、沈没シーンで一瞬!二等船室の老夫婦が抱き合って死を迎えるとこがあるんですが、あそこで*だけ*涙がダーっと……これぐらい書いとけば信じてくれたかしらん。ふう。

 翻訳お伺いメール出すときに「涙で文が霞んで翻訳は難しいと思いますが…」という文章を添えたのですが、冗談抜きに現実になりました。次のセンテンスに移ろうとするとまたボロボロ来るもんで、自分でも「バカじゃねえか」と半ば笑い泣き状態でございまして。
 もうこうなるとパブロフの犬状態だったとしか思えないんですが、ほんの些細な語り合いの場面ですら、最後の[He was already gone.]に続くのかと思うともう……。

 取り乱し話ばかりですいません。どちらかが死んじゃう話とか、富士の山じゃない、不治の病ネタというのは、日本の同人界では『末期ネタ』といいまして、色んなネタが出尽くしたあとに出てくるものと相場が決まってるのですが、どうもslashでは、早い段階で末期なネタを出してくるようですね。
 他にマッキー…末期なネタというとパラレル物とか、子供出来たネタなんぞもあるんですが、slashにはパラレルワールド話《A/U:Alternative Universe》はかなり頻繁にありますし、その上クロスオーバーなんてのもあります。
 クロスオーバーというのは、他のお話のキャラが一緒に出てくるもので、MFUだとA-TEAMとかCI5とのクロスオーバーがありました。
 実際アメコミでもバットマンVSスーパーマンとか、X-menシリーズのクロスオーバーなど盛んにあるので、あめりかの人は慣れてるんでしょうが……どうも私は違和感が抜けません。パロの中でさらにパロってるような気がして、真剣に読めないとゆーか。

 おっと話がそれた。ということでマッキーであるところの『死ぬ話』もfile40にいくつかありました。もう一個見つけて読んでみたら、やっぱりナポさんが年取って死ぬ話でした。
 この『じじいになって死ぬ』話というのは国内ではまず(ギャグ以外で)見かけないのですが、あめりか人ってそういうのにslash的なロマンを感じるんですかね?エロスとタナトスが密着してるの??
 ナポさんが死に役担当なのは、やはりHatsuxxさんが仰ったみたいに、残された方が余計かわいそうで、イリヤが可哀相担当なせいなのか、もしくはナポさんだと暫くすると立ち直って嫁を貰って、生まれた子供にイリヤと名前を……という話はBBSでやりましたね。でも書いとこ。

 散々愚痴ばっかり垂れて来ましたが、自分の好みで選ぶとついのんきでラブラブした話ばかりになってしまうので、こんなキレイなお話を訳する機会をくれたHAASさんには感謝しております。
 だって本当に嫌だったらいくらキリリクでもやらない、つーか、出来ないもん!<私はB型。  

/BedtimeStory/by Jennifer.Lon/
 で、同時にアップしたのが全然正反対のひたすらのんきな話。前々から目をつけてはいたのですが、紹介のタイミングがなーと思っていたところに『Lastime』の話が来たので、よーしこの際明暗二本立てで行っちゃおうかと。
 なので了承の返事がなかなか来なかった(というよりよその作者さんはレスが実に早い!)時はどーしようかと思いましたね。ま、どーでもいいことですが。

 さてこの話はあちらのカテゴリとしては《PWP》に含まれると思います。
 Plot? What Plot?の略だそうで「あらすじ?それって何?」:要するに本当のやまなしおちなしいみなし=やおい話ということですね。
 このへんの事はリンクページのSlashWithoutTears様のところに詳しく載ってます。

 『DownUnder』といい今回の話といい、こーやってひたすらくだらない話をいちゃいちゃ喋ってるのって基本的に好きなんですよねー私。(もちろん、それしか好きじゃないって事はないですが)
「Our life is a spy movie. There's always the Western?」
……と言われて、
「O.K.」
……と返すとこなんか、ナポさん上手いわ!とか思ったりして。(この映画にはRVさん出てないけど)

/今回の難所/
 とかいいつつ、数箇所よーわからんままにしてるところがあったんです、実わ。
 今回は、あつろうさんという教えて英語(と映画)のえらい人!にご指導を頂いたので、今更ですが数箇所訂正があります。ハードに保存してる奇特な方は、お手数ですが一度上書きして下さいあはははは(^^;;
>>They were spooned together
 私が使ってるBookshelfには「《俗》…といちゃつく」としか書いてなかったのですが、実はもっと具体的な動作(状態)を表すものだそうで、そのまんまスプーンのように「掬い掬われてる格好」なのだと。
 しかし私はそこでうつぶせに重なってるのかなーと勘違いしてしまい、結局せんせーに図で説明してもらっちゃいました♪<ちょっと狙ってたくさいかしら…。
Spoon.gifきゃーきゃーきゃーvvv…ってここは頂き物のコーナーではないのだ。これで一目瞭然。ひゃくぶんはいっけんにしかずですねー。せんせーありがとうございます。
 文中説明用なのでちょっと画質がアレですが、後日この絵のカラー&拡大ヴァージョンを頂ける予定になってますので、皆様お楽しみにΦ(*^-^*)

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